2016/11/29

Information*New Blog

旧ブログより移転してきました。
ブログの更新、全然できていないのですが
過去の記事を残しておきたくて
こちらに移しました。
どうぞよろしくお願いいたします。


今年も残りわずかになってしまいましたが
昨年末から今年と、心身共に
とてもハードな一年を過ごしていました。


昨年の今頃は、愛犬とのお別れで
何もやる気が起こらず
体調も崩していました。


今年に入ってからも
2016年は数秘術の
完結、完了を意味する「9」の年
乙女座木星のエネルギーも加わって
心身の浄化が大変でした。

(前回、木星が乙女座に入っていた
2003~2004年は白血病を患って
入院治療している時期でした)


今までの自分の生活習慣、食事、人間関係
肉体、感情などすべての面で見直しがかかり
今までと同じようにはできなくなり
本当に必要なもの以外
すべて手放していくという毎日の連続でした。


そして「9」月に入り
アセンションシフトの嵐のような
強い浄化のエネルギーにさらされ
今まで経験したことのない
ライトボディへの変容に見舞われました。


今までやってきたことの総決算のような
最終試験のような感じで
スピリチュアル、ヒーリング、リーディング
エッセンス、ホメオパシー
アロマ、ハーブ、クリスタル
ヨガ、瞑想、呼吸法、自然
タロット、オラクルカード
色、音、ソルフェジオ周波数、マントラなど
五感、第六感をフル活用して
なんとか自分を保っていられるという状態でした。


自分の中にある
死、孤独、分離意識などの恐れの幻想から
目覚めさせられるような試練の連続で
何度も神様に
「もうこれ以上無理です!助けてください!」と
ヘルプし、サレンダーしました。


何もできなくなって
ただ祈り、マントラを唱えて
ハンドヒーリングで自分を癒していました。


左手は陰(受信・浄化)で
右手は陽(送信・ヒーリング)
両手を合わせて統合したり。
ハンドヒーリングでお腹の中にいる
インナーチャイルドと繋がることができて
おへそには宇宙と繋がるコードがあると気づいたり。


そして、もうこのままでは
本当に自分が無くなってしまう
と思うところまで到達して
もう抵抗するのを止めようと
ただただ宇宙と共にいようと。


宇宙と共にいる限り
天命までは絶対に死なないし
もし死んだとしても
宇宙、神様、天使たちと共にいる限り
何も怖くないんだと。


エゴとの闘いを止めて
宇宙を信頼し、腹をくくって
すべてを委ねた瞬間に
意識の変化が心身を救ってくれました。
古い殻をはがされて
新しくゼロになって生まれ変わったような
真の自分に出逢うことができました。


一時期はほとんど何も食べられず
日常の最低限のことしかできなかったのですが
ゆっくりと回復してきました。


本当に奇跡の中にいるような不思議な体験で
必要なものは、すべて与えられていると
改めて実感しました。
神も闇もどこか遠くにあるわけではなくて
すべて自分の内側にあるんだということ。
日本、日本語の言霊のパワフルさも実感しました。


結局、私たち人間は
自分のエゴとの壮絶な闘いを
過去生から続けてきて
その幻想のドラマから解き放たれる時が
今なんだと。


また、アンジェリックエッセンスの
「Kosha Kit」がこのタイミングで発売されて
このエッセンスにとても救われました。


今までチャクラまでしか知らなかったのが
ヨガやアーユルヴェーダの
Kosha【コーシャ】(鞘・覆い)の概念が
またひとつ向こう側の
新しい扉へ進ませてくれました。
宇宙のサポートはいつでもそばにあるのだと
その完璧なタイミングに驚きました。


身も心も軽くなった感覚になり
新しい自分を見つけて
「私はこんなことが好きだったんだ」とか
「私はこんなことができるんだ」とか
毎日が新しい発見の連続で
とても新鮮な気持ちでいます。


そして、何か新しいことを始めてみたい
人と繋がっていけたらなと思い
Instagramで天詩アートを始めてみました。


自分でもすごく意外で
ずっと苦手だった
SNSをやろうと思えるようになれたのは
本当に変わったからなんだなと。
世の中も個人レベルでも
大きな変化の中にいるのだなと強く思います。


これからどこへ進んでいくのか
全くわからないですが
今まで通り、宇宙や天使に導かれるまま
心のままに進んでいきたいと思います。


With love & gratitude,
Riri*


2015/11/11

闘病記あとがき~白血病完治~

2003年11月に「急性前骨髄球性白血病(APL M3)」と診断され
入院したあの日から、12年が経ちました。
今もこうして元気に生きています。


入院していた当時は
自分の5年後10年後の姿なんて想像できなくて
この世に生きていられるのかさえ
わからなくて不安だったあの頃のことを
今でも時々思い出します。


発症当時は「白血病」というと
不治の病のイメージが強くて
実際に周りでも
亡くなられた方を知っていたので
本当に自分が完治できるのか不安でした。

ネットでも、今ほどブログなどで書かれている人も少なくて
完治した人のブログなどほとんどなくて
一体これから私の人生はどうなるのだろうと
未来がなかなか見えずにいました。

だけどネットで闘病記など発信されている方が
少ないながらもいたおかげで
すごく心強く、自分一人じゃないんだと励まされました。


白血病の闘病は
患者さんの割合も少なくて
治療も無菌室やクリーンルームなど
狭い世界の中で孤独になってしまうことが多いので
ネットという広い世界と繋がるツールがある時代で
本当に良かったと思いました。


まさか自分もブログで闘病記を書くことになるなんて
思いもしなかったけれど
自分を癒していく過程で、天使たちの導きから
自分の中の闇を吐き出して、昇華していく流れになり
闘病時から10年以上の時を経て
当時のことを書くことになりました。


当時書き留めていた手帳やノート
血液データ表、取り寄せた入院カルテのコピーなどを元に
記憶をたどって書いていきました。

もう10年以上も前のことなので
鮮明に覚えている事、だいぶ忘れてしまっている事もありました。

また治療方法や医療の世界も
私の頃とは、随分変わってきているだろうと躊躇する気持ちや
まるでパンドラの箱を開けるような恐怖心もあり
最初の頃は、本当に最後まで書けるのか
全く自信がありませんでした。


ただ時々、TVなどで
白血病やがんを患って真っ暗になってしまった人
戸惑い、不安、恐怖を抱えている人の姿を見ると
当時の自分を見ているようで
もし何か書くことで、誰かの希望になれたらいいなと。
そして何より自分自身を救うために
過去から解放されたくて書こうと思いました。


書きながら、当時のことを思い出して
泣けてきたり、辛くなることも何度かありました。
自分の中の深い闇の部分と向き合うのがきつくて
記事に書くことに葛藤して
もう書けないかもと思う時もあったけれど
ゆっくりと自然に言葉が出てくるのを待っていると
不思議と言葉が降りてきたり、アイデアが湧いてきたりして
天使や高次の存在のサポートを感じながら
最後まで書くことができました。


10年以上の時が経ち、完治になったから書けたと思います。
それまでは、病気のことを振り返って、思い出すのが怖くて
過去のノートも見なくて、ネット検索もしなくなり
ずっとスピリチュアルな世界に入って天使と繋がり
自己探求、自分を癒すことをしてきました。


病気のことや悩みは
ほとんど誰にも話さなくなり
話したところで、私の気持ちなんて誰にもわからないだろうと
自分の中に閉じ込めて生きてきました。

普通の人のふりをして、ずっと過ごしてきて
この思いは自分の中だけにしまって
一生を終えるんだと思っていたので
まさかブログに本当の気持ちを綴ることになるなんて
自分でも戸惑いました。


でもここで過去を昇華しないと
先に進めないことがわかって
吐き出して軽くなりたいと思いました。
癒しの旅の過程の中に
この白血病闘病記を書くことが
入っていたんだとわかりました。


いつもサポートしてくれるアンジェリックエッセンス
スピリチュアルやヒーリングの世界に出会って
すごく自分が変わっていったと思います。

白血病になるまでは、そんなの絶対信じなかったけど
病気になって、いろいろな体験をする中で
意識が変わっていきました。

私は病気にならないと気づけなかったけれど
こんなきつい体験をしなくても
遠回りをしなくても心身が健康でいられるように
癒しの世界がもっと広がっていけばいいなと思います。


西洋医学と自然療法やヒーリング
どちらも私を救ってくれた素晴らしいもの。
今はまだ分断されていて
患者さんは一人で悩み、彷徨ってしまうことが多いけれど
両方の良いところが融合されて
心と体のケアが繋がって
人間が心身ともに本当の健康を取り戻せたらと願っています。
そういう時代が来ると信じています。


この「angelove*healing」の空間は、始めた当初から
天使たちに手放して昇華してもらうための
空間にしようという想いがあって
そういう風に導かれて創った空間で
実際ここに書くことで、すごく軽くなれるのを実感しました。


どんなに絶望しても
そこには必ず光があるし
暗闇だからこそ、光がはっきりとわかること。
自分の中の光と闇を表現できたかなと思います。


きっと私だけではなくて
過去の重い荷物を背負って
誰にも話せないまま
生きてきた方も沢山いらっしゃると思います。


でもそんな、人には話しにくい経験こそが
誰かの光になるんだと
この闘病記を書いて思いました。
自分では闇と思って封印していた経験が
同じように病気や悩みで苦しんでいる方に
自分だけじゃないんだと共感してもらえることで
私自身も救われて、光へと変わっていくのだと。
書く前は、すごく躊躇していたけど
今は書いてみて本当に良かったと思っています。


誰にも言わず、自分の中だけに閉じ込めていた時は
重くて暗い闇だったのに
自分の中から出して、表現していくことで光へと変容する。
自分の全てを受け入れられるようになって
過去の呪縛から解き放たれる。

自分を表現することが
何よりのヒーリングになり、喜びになること。
そのことに気づかせてくれた
このブログに辿りついて
読んで下さった方たちにも感謝しています。


この angelove*healing は
不思議な空間だなと感じることが多々あります。
ブログの記事と現実がリンクする出来事が起こったり
書くと浄化されて涙が出たり
すごい眠気が来て心地よく眠れたり
一つ一つ記事を更新していくごとに
自分のエネルギーも変わっていって
本当に天使にhealingされているように感じます。


先月、エピローグの記事を書いた後では
愛犬の旅立ちがありました。
15年間ずっとそばにいて癒してくれた
最愛の心の友が旅立ってしまい
今はまだ、寂しくて、悲しくて、逢いたくて
胸が張り裂けそうな
心に穴が空いているような感じです。
完全燃焼して、全て空っぽになって
ゼロになったような喪失感、空虚感の中にいます。


体の変化もあって
さらに繊細になってきています。
今まで大丈夫だったことが
合わなくなってきたり
まだ心身の回復には、時間と癒しが必要で
しばらく充電したいと思います。


ただゼロになったことで
陰陽、全てが反転したように感じます。
宇宙は全て繋がっていて
世の中もシフトして
親子、男女、大人と子ども
物質世界、精神世界。


今までの古い常識に縛られて
押さえつけられていた立場の存在が
これからの世界を創っていくんだと
もう既にそうなっているように感じます。
今まで生きづらくて、苦しんでいた人たちが
もっとのびのびと生きやすくなる時代になる。


深い闇を通り抜けて
夜明けが来たのだと。
地球人生の集大成
これからの人生が楽しみです。


Thank you for reading,
Riri*


2015/10/10

エピローグ~桜の時~

大好きな桜の季節がきた
白血病退院から4年経った2008年の春
定期検査の日がきた
病院へ向かう道中
感慨深い気持ちでいた

まだ4年で完治とは呼べないのかもしれないけれど
自分の中ではもう絶対大丈夫と信じていた


出会いと別れ
卒業 入学 新生活
植物たちが色とりどりに芽吹いてくる
この季節が好きだ


毎年桜の季節になると思い出す
2004年白血病退院した日のこと
綺麗な桜吹雪を見たこと
緊急入院 転院 告知 怒涛の闘病生活


そしてDr.との日々を思い返していた********

「Riri*さんが入院した日のことは よく覚えている」

「入院した頃 精神的にすごく不安定で一人ぼっちに見えた」
 
「たいがいの患者さんには献身的に支えてくれる人がいて
医者の役割は限られているけれど
ほとんど支えてくれる人がいないように見えた」

「だから自分が何とかしてあげなければと思った」

「必要としてくれる人がいるなら 頑張ろうと乗り越えられた」

「Riri*さんと とりとめのない話ができる時間はすごく癒された」

「あの時期 Riri*さんが生きるための意味であり救いだった」

「論文のリプリントを渡した時
この人にもらってもらえるなら
研究への想いも諦められると思った」


入院中の私は 絶望と恐怖のどん底にいて
孤独で絶対的な希望もなくて
でも死ぬのも怖くて
闘う勇気もなくて
どこにも逃げ場がなくて
どうしていいかわからない状態だった


でもDr.や看護師さんがすごく優しくしてくれて
一生懸命励ましてくれて
自分のためにすごく熱心にやってくれている姿を見て感動した


自分のためにこんなに頑張ってやってくれている人がいるのなら
私はこの人たちの力を借りて
頑張って乗り越えられるかも
この人たちの力を無駄にしたくない
頑張っていこうと思えた


そしてDr.がかけてくれた言葉
「代わってあげたいけど 代わってあげられない」

この言葉を聞いた時
氷のように冷たくなっていた私のハートが
じんわり温かくなっていった


こんなに優しい言葉をかけてくれる先生がいるなら頑張れる
この人と出会えて良かった
頑張って退院して 元気になっていく姿を見てもらいたい
そう思えた


私にとってのDr.は
”この人との出会いがあったなら
白血病になったことも諦められる”

そう思える唯一の存在
生きる希望であり支えの人


Dr.と出会って
愛というものがどんなに温かいものか初めて知った
愛が人の心を癒し 包み込んでくれること
恐れや不安を 勇気や希望に変える力があること


体や心がどんなにボロボロでも
何もできることがなく
生きる価値がないように思える時でも
いつもどんな私でも変わらずに
優しく笑顔でいてくれた


退院してから 元気になれた嬉しさもある反面
家族や友人と遊びに行っても
どこか心から楽しめずにいた
他人の健康な姿 長い髪 傷のない綺麗な体
病気の不安なんてなく
幸せそうに生きている人を見るとどうしても
自分はなんでこんなことになってしまったんだろう……
と思ってブルーになっていた


でもDr.と会って一緒にいた時
そんな自分を温かく見守ってくれて
写真まで撮ってくれて
今まで誰とも味わったことのない
心から楽しいと思える
幸せな時間が過ごせて嬉しかった


頑張って生きていたら
こんなに楽しいことがあるんだと思えて
すごく前向きになれた
心通じ合える人との時間が私を癒してくれた
今の自分がいるのはDr.のおかげ


2年間の維持療法が終わって
一緒に喜んでくれたこと
ずっと主治医でいてくれたこと
ずっと見守ってくれていること


白血病になったことは
とても辛い体験だったけれど
Dr.に出会えたことは私の人生を変えてくれた
出会えて本当に良かった
Dr.に命も心も救われたこと
楽しかった思い出
一生忘れない
支えてくれてありがとう


Dr.と ご家族が
これからも健康で幸せでありますように……


心の友 ソウルメイト
『You've Got A Friend』

********

この日は いつもと違う気持ちでいた


いつも通り 診察室で血液検査の結果を確認した
どこも異常がなく安心して
Dr.と会話をしていた


「好きな人ができた」
Dr.におもむろに言った


Dr.はしばらく黙ったまま
真っ直ぐ前を向いていた
沈黙の後
「良かったと思う…」
そう言った


「うん」
「先生ありがとう」

そう言って
扉を閉めて 診察室を出ると
涙が溢れてきた


トイレに入って
思いっきり泣いた


どうしてこんなに涙が出るのだろう
沢山の感情が溢れてきた


自分の中で何かが終わった


今までずっとDr.の存在が支えだった
辛かった思い出も 幸せな思い出も
涙に変わって流れていった
もう卒業なんだ


すごく寂しいけれど
清々しい気持ちになった
心の中に残ったのは
感謝の気持ちでいっぱいだ


前へ進んで行こう


帰り道 涙で濡れた瞳で
空を見上げてみた


雲ひとつない綺麗な青空が
どこまでも続いていた


2015/09/28

一筋の光~天使との出会い~

どうやったら病気や死の恐怖心が癒されて
心が穏やかに生きていけるのだろう?


白血病退院から一年が経過した2005年頃
維持療法を続けていく中で
病気への不安は心の大きな部分をしめていた
生存率や予後の数字の恐怖から自分を救うために
どうしたらいいのか?


白血病の闘病生活で精神にダメージを受けて
精神科に入院された方がいると聞いたり
お坊さんでさえ 今までの修行は何だったんだろうと
思うほど辛かったという話を聞いて
それほど白血病の闘病は過酷なんだと改めて思った

家族でもなかなか辛さを理解されず
孤独になってしまう


一人で思い悩んで辛くなった時は
白血病のサイトの掲示板などで
同じM3の患者さん達と繋がって情報交換をしたり
白血病の電話相談窓口で悩みを相談したり
同じ境遇の人や先輩患者さんとの繋がりで
自分一人じゃないんだと
ネットがある時代で本当に良かったと思った


そしてML(メーリングリスト)で白血病の先輩患者さんから
鍵となる言葉をもらって
もう病気のことから離れて
楽しいこと 好きなことをして生きていこうと思った


もう二度と病気にならないと信じて
入院中に使用していた物を整理した
ほとんど使用しなかった かつらは
誰かの役に立ってくれるといいなと思い
夏目雅子さんの「ひまわり基金」に寄付した


なぜ自分は白血病を患ったのか?
どうやったらこの苦しさが癒されるのか?

科学の世界には私が探していた答えが見つからなくて
目には見えない世界
スピリチュアルな世界に
その答えがあるような気がして
興味を持つようになっていった


白血病入院時から普段は目に見えないものを見たり
夜中にブルーの光がびゅんびゅんと飛んでいるのを見たり
寝ていると誰もいないはずなのに
頭上から男性と女性の話し合っている声が聞こえてきたり
目覚めた瞬間 ご先祖様のような人が
枕元で見守ってくれていて目が合ってびっくりしたり
誰かが髪に触れる感覚など
不思議な体験は退院後も続いていった


思えば小さい頃から
霊など不思議な存在を見たことがあった
その当時は驚きと恐怖心で
自分の見たものを否定して信じないようにしていたけど
白血病を患ってからはそういった怖い存在ではない体験で
見えない世界のことを受け入れられるようになった


ちょうどその頃やっていた
オーラやスピリチュアルなTV番組で
自分の謎の現象がそういった世界のことだと知るようになった

クリーンルームにいる時に見た
看護師さんの周りにあった色のついたものが
オーラだと知ったり
私たちの側には ご先祖様や守護の存在がいることを知り
答え合わせのようにどんどん謎が解けていった


ただの思い込みではなくて
実際に体験した数々の不思議な出来事
普段は見えない不思議な世界が
本当にあるのだと思った

今まで全く興味がなかった
見えない世界 不思議な世界を知っていくにつれて
自分はずっと一人ではなかったんだと
今までの多くの困難や絶対絶命のピンチの時も
ずっと側で多くの存在が守り導いてくれていたんだと知って
それまでの苦しかった心が少しずつ癒されていった


現実逃避かもしれないけれど
私には心を休める場所が必要だった
現実の世界を直視するにはあまりにもシビアで
病気や死の恐怖に襲われてしまう

白血病という病は
私にはあまりにも大きすぎて背負いきれず
心の救いが必要だった


今まで知らなかったスピリチュアルな世界は
自分の世界をどんどん広げていってくれた

占星術やリーディングに興味を持つようになって
星や天使のことが書かれてあるサイトに出会った
本当に天使なんているのかな?
と最初は半信半疑な気持ちだったけど
『あなたはきっとうまくいく!―天使がくれたメッセージ』(中井俊巳著)
の本を読んで以来
天使がいるんじゃないかなと思うようになっていたので
リーディングを受けてみた


私が誰にも話していないことを
まるで側で見ているかのように
自分にしかわからないことが書かれていて驚いた

とても優しいメッセージに涙が出て
その時 今までずっと感じていた
目には見えないけど
側に感じる不思議な存在が
守護天使なんだとわかった

そして天使や高次の世界と
繋がりやすい星の元に生まれてきていて
今世は精神世界で生きるために生まれてきていると知った


天使がいつも側にいて
守ってくれていたんだとわかって
すごく心強く 穏やかな気持ちでいられて
サインやメッセージを受け取ったり楽しくなった


もっと天使のメッセージを受け取って
コミュニケーションできるようになりたいと思い
エンジェルオラクルカード タロット 占星術
クリスタル オーラソーマ アロマ
スピリチュアルなサイトや本
ドリーン・バーチュー ソニア・ショケット
バーバラ・アン・ブレナン リズ・ブルボー
ルイーズ・ヘイ ジャン・スピラー etc.
色々な世界を探究していくようになった


スピリチュアルな世界へと進んでいくにつれて
心が救われ 心身魂が繋がっていることを知った
今まで知らなかった世界に夢中になり楽しくなった
その反面 全部を鵜のみにするのはとても危険だと思った


依存しそうになると警告のサインのような事が起こったり
スピリチュアルやヒーリング業界の商業的なやり方に違和感を感じて
何度かスピリチュアルから卒業しようと離れたこともあった


退院後から始めたヨガで
心も体も調子が良くなっていったので
ヨガ 瞑想 呼吸法 自然に触れることをして精神を落ち着かせた
宇宙 自然界は絶え間なく無償で私たちにエネルギーを与えてくれている


エネルギーの世界は人間が仲介すると
どうしてもその人のエネルギーが影響してしまう
人間である以上 意識やエゴなど欲があって
完全に透明なエネルギーにはなれない


天と繋がるのは 本来誰かを介さなくても
誰でもダイレクトに繋がることができる
神社でお参りする時
ご先祖様のお墓参りでも
みんなそれぞれダイレクトに
神様やご先祖様と心の会話をしている


何となくふと思い浮かぶことや
シンクロ サインなどでも
天のメッセージを受け取ることができる

自分の心や体の声に耳を澄ませて
自分の直感 五感 第六感を信頼して
磨いていくことが大切だと思った

天使や宇宙と繋がっていくことは
自分自身をどれだけ信じ
繋がっているかと同じなんだと


スピリチュアルな世界から離れたり
でもまた不思議な現象が起こって調べているうちにまた戻ったり
螺旋階段のように進んでいった

宇宙や天の世界は神聖なのに
人間が介入していくと
時に怪しさや危ない方向にそれてしまうのだと思った


ある時受けたリーディングの中にあった
「魂の伴侶と出逢う」というメッセージ
「魂の伴侶」って何だろう?とその言葉が気になって
色々調べていると「ソウルメイト」「ツインソウル」という言葉に出会った


それからブライアン・ワイスの本など 色々な本を読んでいって
前世 輪廻転生 魂の世界に出会った
「肉体は滅んでも魂は永遠」という概念は
私を死の恐怖から救ってくれた


そしてこの宇宙は陰陽で成り立っている世界だから
自分の対になる魂が必ず存在するはずだと
自分の片割れの魂に出逢いたいと思った


「白血病」と診断された2003年のあの日から
ずっと恐怖の中で過ごしていた

どうやったらこの恐怖心が癒されるのか?
なぜ白血病を患ったのか?
10万人に5人ほどの確率で
原因もはっきりとはわからない病気になぜ私がなったのか?

その答えを知りたくて
その思いが私をスピリチュアルな世界へと連れていってくれた
そして真っ暗闇だった世界に
天使の光が舞い降りた


心身魂を癒して健康でいたい
白血病を完治したい
生まれてきた目的 使命
魂の伴侶 ツインソウルのこと
もっと自分の魂のことを知りたい
そしていつか魂の伴侶に出逢いたい

さらに探究していきたいと
その神秘的な宇宙への扉を開いた


2015/09/09

生存率・予後~数字の恐怖~

白血病退院から一年が経過した頃
同時期に入院していた人たちの
再入院や天国に旅立たれた便りが届いてきた

他人事ではなくて 大きなショックを受けた
自分は大丈夫なのか?
これからも元気で生きていけるのだろうか?
そんな不安がよぎる


不安を解消したくて情報を得ようと
ネット検索をすると
「生存率」というシビアで残酷な数字が
突き刺さってくる

生存率 再発率……

頭から離れず眠れない
恐怖に襲われた


急性前骨髄球性白血病(APL・M3)のことを調べていると
白血病の発症初期の白血球の数値が
再発率や予後の重要なファクターになると知った
自分の発症時のデータを見てふと疑問がわいた


一番最初に受診した近医のクリニックでは
白血球の値は900と非常に低い数値だったのに
総合病院から転院して今の病院に来た時には
19100と非常に高い数値になっていた


この白血球の不自然な上昇はなんだろう?
自分の場合は一番最初の低い数値か後の高い数値か
一体どの数値が指標となるのだろう?


疑問に思って 外来受診の時に主治医のDr.に聞いて
サマリーのコピーをもらった
最初に緊急入院した総合病院で
900 → 3800 → 16500 とわずか3日間で急上昇していた

Dr.は慎重に説明してくれた

「白血球の数値が急上昇しているのは
転院前の病院で白血球を上げる注射G-CSF(ノイトロジン)を
複数回打たれて
人工的に白血球が増やされていたから」

「そのせいで白血病細胞も増えてしまい
DIC(播種性血管内凝固症候群)の症状が悪化して
危険な状態になってしまった」

「もうちょっと早くうちの病院に来ていれば
もっといい状態のまま治療できて
あんなに強い寛解導入療法にはならず
もう少し楽な治療になっていた」

「それがあったから絶対治してあげようと必死だった」


……ショックでハンマーで殴られたかのように頭がクラクラした

私が
「芽球のある骨髄性白血病患者にはG-SCFは禁忌と書いてあった」
「これって医療過誤なんじゃないですか?」と聞くと

Dr.は
「個人的にはミスに当たると思う…」
「でもいろんな場合があるからそうと言えるかはわからない」
と言葉を選びながら言った


転院前の病院は血液内科の専門医がいなくて
転院先が見つかるまで
対症療法のみをするということだったけれど
私の知らない間に
複数回もG-CSFを打たれていたなんて……

思い返すと看護師さんが何度か「注射しますね」と
なんの説明もなく 注射しに来ていたことを思い出した
担当内科の先生も「白血球は上げられない」と私に言っていたのに
まさかそんなことがあったとは知らなかった


だから白血球と同時に芽球 悪い細胞が一気に増えて
あんなに急激に体調が悪くなってしまったんだ
歯肉出血が止まらなくなったり
内出血 高熱が出たんだと知った


後日 転院前の病院のカルテのコピーも取り寄せて確認した
あの病院で容態が急激に悪くなったのは
打たれた注射 G-CSF(ノイトロジン)が原因だったんだとはっきりわかった


怒り 悔しさ 恐怖が込み上げてきた

幸い今の病院に転院でき 主治医の先生の治療のおかげで
無事に寛解となり退院できたけど
本当に危ない状態だったんだ
もしあの時もう一日でも長くあの病院にいたら
命を落としていたかもしれないと思うと
背筋が凍りそうなほど恐ろしくなった


ショックで愕然としながら帰宅した

JALSGのサイトでAPL-97の治療成績を調べてみた
最初の白血球の数値「900」の数値で見ると
JALSG APL-97のA~D群の最も予後の良いA群になるけれど
寛解導入療法前の数値で見ると1万を超えていて
完全寛解率 再発率共に治療成績が低いC群になってしまう


私の場合は何群になるのかDr.に聞いてみると

「Riri*さんのように人工的に白血球を上げられた例はないので……」

「どちらかとは言えないけれど
治療は念のためC群のプロトコールで行った」
と言われた

Dr.はすごく気を遣って
私が恐怖心に襲われないように
いい方に説明してくれたけど
治療がC群になったことは事実だった


あのG-CSFの注射を打たれたことによって
予後のいいA群からハイリスク群の
C群のプロトコールになってしまった

一体なんてことをしてくれたんだと怒りがわいた
専門医ではない医師による
たった一つの不適切な処置によって
治療内容 生存率 維持療法も
全てが大きく変わってしまった

私の命 人生を大きく左右する重要な出来事が
知らない間に行われていたんだとショックだった


すごく悔しく思った
医療 病院の体制に疑問がわいた
現代の発達したインターネット環境がある情報社会の中で
なぜか病院の体制はネットワークが限られていて
個々の病院が分断されて 情報が共有されていない
昔ながらの古い閉鎖的な体制になっている

血液内科の専門医がいない病院なら
病院の垣根を越えて専門医に聞くことができれば
対症療法も違っていたかもしれない
少なくともG-CSFは打たれずに済んだのに


普通の一般の感覚で考えるとそう思うけど
医療の世界ではそうでないみたいだ
病院や医師の面子 体裁……
患者の命が最優先ではなくて
病院や医師の都合が優先されているように感じた
悲しいし悔しいけど『白い巨塔』の世界なんだと思った


今 私が恐怖のどん底に突き落されて
G-CSF(ノイトロジン)の影 再発
死の恐怖におびえている時も
あの時 私にG-CSFを注射した
医師も看護師もきっとそんな出来事も忘れて
平和な日常を過ごしているんだと思うと
すごく腹が立って怒りに震えた
こんなの絶対許せないと思った


怒りと恐怖で気が狂いそうなほどになったけど
どんなに怒っても悔やんでも
注射を打たれてしまった事実 過去は変えられない
悔しいけどこのままでは心身への影響がよくないと思った

幸い今まで順調にこられている
今はまだ退院して一年で
維持療法をしている大事な時だ

このまま再発せず
完治できることを考えていきたい
NK細胞を増やすために
楽しいことを考えて過ごしたいと思った
ただもう二度と私のような患者さんがでないことを
願ってやまない


そんな生存率などの数値にとらわれて
一喜一憂したり 頭から離れず苦しんでいた時
白血病や血液疾患の患者さんや関係者からなる
ML(メーリングリスト)があると知って
思い切って投稿してみた


先輩患者さん達からいろんな温かい励ましのメールをもらった
どのメールもとても参考になって
やっぱり経験者 病気の苦難を乗り越えてきた人たちの言葉は
全然パワーが違うと思った


中には 私と同じく発症時に白血球が少なくて
白血球を上げる薬(グラン)を初期に打たれた後
すぐに転院になったという人(ALL)もいた
骨髄性の場合は禁忌だけど
他の場合はそういう処置もあるのか?
専門的なことはよくわからないけど
同じような人もいるんだと知った


いろんなメールの中にとても印象的な言葉があった
「生存率などの数値は 全体からみての数値であって
患者一人一人の個人でみると
再発するかしないか 0か100か二つに一つしかない
だから数字や病気のことを考えて毎日を過ごすよりも
楽しいことを考えて過ごすといいよ!」


その言葉にハッとした
すごく心が楽になった

本当にそうだ
医師の側からみると
生存率 再発率 完治率は何%だとか
患者一人一人の人生をデータ化して数字にされてしまうけど
私たち一人一人にとっては
生きるか死ぬか 再発するかしないか 完治するかしないか
二つに一つしかないのだ

だからもうこのデータ化された数値にとらわれて
欝々とした気持ちになるよりも
元気に生きられている毎日を
楽しく過ごすことが重要だと思った


それからはいい意味で開き直って
前向きにいこうと意識がガラリと変わった


白血病の先輩患者さん達から言葉をもらって
楽しいことを考えて過ごすことが
鍵なんだと思った
病気から5年10年と元気に過ごしている人たちの言葉は
とてもポジティブで
心に響いて勇気づけられた

私もこれから5年後 10年後も元気でいたい
完治したいと思った


楽しいこと 好きなことってなんだろう?
音楽を聴いたり 映画を観たり ゲームをしたり
いろいろ気分転換をしていても
やっぱりふとした時に
病気のことがよぎったり
夜は不安になって眠れなくなってしまう


心が平和でいられるためにはどうしたらいいのか?
一度きりの人生を楽しく生きたい
自分にとって救いとなるものは何かを
探し求めていた


2015/08/30

維持療法(APL M3)~ベサノイドATRA~

携帯電話が鳴った
Dr.からだった
「大丈夫?大変だったね」
「落ち込んでいるんじゃないかと思って…」

Dr.の優しい声を聞いて安心した
泣きたくなるほど嬉しかった

「来週外来に来れる?」
「維持療法した方がいいから」
「じゃあ 待ってます」


すごいタイミングでDr.から電話がきてびっくりした
天からの救いのように思えた


生きる希望がなかったけど
いつも私のことを心配して支えてくれるDr.がいる
維持療法は辛いけど
Dr.がいるから頑張ろうと思った
今の自分にはDr.の存在が生きる支えで希望だった


卵巣嚢腫の手術後 初めて外来に行った
Dr.はいつもと変わらず優しく笑顔で迎えてくれた
Dr.の顔を見て安心した


維持療法
・MTX(メトトレキサート)注射 週1
・6-MP(ロイケリン)飲み薬

・ATRA(ベサノイド)飲み薬
 3か月に1回2週間服用を2年間


維持療法は当初3種類だったけど
MTX、6-MPの抗がん剤の副作用(吐き気 倦怠感)がきつくて
飲めなくなって
半年間でMTXの注射と6-MPの飲み薬は終わった
マルクでも異常はなく
それ以降はベサノイドのみの維持療法となり
ベサノイドは3か月に1回2週間を
2年間続けることになった
退院後のマルクは腸骨からにしてもらった


ベサノイドは2週間続けて飲めばしばらく休めるので
副作用が出ながらもなんとか飲めた
ベサノイドはM3の特効薬で
まだ情報も少なくて副作用などすごく不安もあった
頭痛 吐き気 めまい 口腔内などの乾燥
目の調子が悪くなったり
思いがけない副作用などが出たりして
Dr.とも電話やメールなどよく連絡をしていた


通院している間に少しずつ体力も回復してきた
けど疲れやすく無理がきかなくて
風邪など引くとなかなか治りづらかった
しんどくなる度に再発の恐怖に襲われて
精神的にはまだ不安定だった
友人に会ったり 自然の中に出掛けることで
気分転換ができて すごく癒された


ある日病院からの帰りにタクシーに乗ると
運転手さんになぜか芸能人に間違われた
ウィッグ 帽子 マスクをしていると
全然病人とはわからないんだと不思議に思った


心の中は白血病 卵巣嚢腫
維持療法の悩みだらけで
時々死にたくなるくらい真っ暗になることもあるけど
外から見てる人には
全く普通に健康な人間に見えるんだと

本当の自分とのギャップが面白いなと思った
明るいタクシーの運転手さんと話しているうちに
自分もつられて気が付くと楽しく会話していた


退院してから半年後
ちょうど髪の毛が伸びて
ウィッグを卒業し ベリーショートになった頃
職場に復帰することになった
最初は週1~2日からでいいよと
勤務体制を配慮してもらえたので
少しずつ仕事もできるようになった


入院中 また職場に戻りたいなと思っていたので
その願いが叶って嬉しかった
家にずっといても病気のことばかり考えて暗くなってしまうので
外に出るのは いい気分転換になった


髪の毛が伸びるにつれて
心も少しずつ回復していった
髪質が変わってしまうんじゃないかと心配だったけど
最初の頃だけ少し癖毛のようになっていたけど
伸びていくにつれて
元々のストレートの髪質に戻ってくれてホッとした


人生でほとんど経験のないベリーショートは
似合う服がなくて困った
ずっとロングヘアだったので
ワンピースやスカートの女の子らしい服装は似合わないし
ジーンズやパンツのシンプルな服だと
男の子みたいになってしまって
ベリーショートのファッションは難しいなと思った

帽子をよく被って 早く髪が伸びて
また好きな服が着られるようになりたいなと
いつも髪の毛のことは気にしていた


ベリーショートは自分の中では
似合っていなくてあまり気に入ってなかったけど
Dr.は「いい」と言ってくれて嬉しかった


ある日 写真が趣味のDr.から
「写真を撮らせて欲しい」と言われて
一緒に紅葉を見に連れて行ってもらった


綺麗な紅葉 気持ちいい自然の空気の中で
ベリーショートになった私を撮ってくれるDr.
心通じ合う人と一緒にいる時間が
魂から癒されて元気になるんだとわかった


生きるのが辛くて
何度も人生を投げ出したいと思ったけれど
生きていればこんなに楽しい時間が過ごせるんだと
心の底から生きていて良かったと思えた
天からのご褒美のような素敵な時間
ソウルメイトのようなDr.に出会えたことに感謝した


楽しい時間はあっという間に過ぎていった
帰り道 一人になると
幸せな気持ちと切なさと
今までの色々な感情があふれ出てきて
涙が止まらなかった


2015/08/20

卵巣嚢腫茎捻転~緊急手術~

下腹部に痛みと違和感を感じた――
白血病治療から退院して2ヶ月後の2004年5月
下腹部の痛みが気になって
病院で検査をしたら
左の卵巣嚢腫があることがわかった


以前から不正出血があって生理痛もひどかった
白血病入院中に看護師さんから
「一度婦人科で診てもらった方がいいよ」と言われていた
退院したばかりで ホッとしていたところに
まさか卵巣の病気が発覚するなんて
思いもよらず 大きなショックを受けた


婦人科のドクターに捻じれたら大変だからと
手術を勧められたけれど
まだ白血病の入院治療が終わったばかりの病み上がりで
入院のトラウマもあるために
できれば手術はしたくないと躊躇していた


ハンマーで殴られたようなショックでフラフラになり
なんでこんなに大きな試練が次々襲ってくるのか
自分の運命を恨みたくなった
生きていても病気にばかりなるなら
いっそこのまま死んだ方がましかもと
暗い気持ちになった


検査結果を聞いた翌日
その時は突然やってきた
下腹部の強い痛み 吐き気がして
もうこれはダメだと
検査をしてもらった近くの総合病院へ行くと
「茎捻転だからすぐに手術をしないといけない」と言われ
緊急手術となった


白血病の加療中患者ということで
婦人科のドクターが血液内科の主治医のDr.に連絡をとって
手術をしても大丈夫か確認をとってくれた
本当は向こうの病院の方がいいけど
緊急性とちょうど婦人科のドクターが揃っているからと
そのまま即手術をしてもらうことになった
家族に連絡して母親が来てくれた


腫瘍の大きさが7.5cmにもなっていて
開腹手術のため半身麻酔をした
生まれて初めての手術台
半身麻酔で意識はあるので
すごく怖かった


無事に手術は終わり
腫瘍は良性で嚢腫の部分だけとって残してくれた
ずっと下腹部に痛み 違和感があって気持ち悪かったので
手術は怖かったけど 無事に終わってホッとした


縫った傷口が痛い……
体にメスを入れるって
こんなに辛くて痛いんだとわかった


白血病の抗がん剤治療の時は
手術で腫瘍をとれる病気は すぐに退院できるから
そっちの方が血液疾患の治療よりいいかなと思っていたけど
部分麻酔をして手術されるのは本当に恐ろしかったし
その後も傷痕が痛くて大変だと思った
どちらも怖いし辛いし大変なんだと
精神的ダメージは大きかった


手術当日の夜 ずっと心配だった
クリーンルームのトラウマが襲ってきた
消灯時間になり
大部屋でカーテンに囲まれてベッドで寝ていると
突然パニック発作が起こった

苦しくなってナースコールで看護師さんに来てもらい
ナースステーションにベッドごと移動されて
明るいナースステーションで一晩過ごした
そばに看護師さんがいて安心だけど
なんかこんなことになって悪いなと
申し訳ない気持ちになった
薬を飲んでも眠れなかった


翌朝自分の病室に戻った
買ってきてくれて入れておいたはずのTVカードが無くなっていた
もう入院は本当に嫌だ!


不安神経症状が強く
予定より早く退院させてもらった
退院してからどん底の気分
自分は不幸の元に生まれたんじゃないかと運命を恨んだ


もう病気もがんも手術も入院も二度としたくない!
病気にならずに健康に生きられるようになりたいよ!
なんで私ばかりこんな病気に次々になるの?
家族は皆 大病などしていなくて健康なのに……
同じ環境 食生活なのに
なんで私だけ病気になるの?


一体何がいけないのか?
その原因を心底知りたいと思った
病気になる人とならない人 何が違うのか?
今までの生き方を根本的に変えないと
また病気になってしまうんじゃないかと怖くなった


白血病退院からまだ心身共に立ち直っていない
わずか2ヶ月後に卵巣嚢腫の手術・・・
病気のショックと恐怖心で
おかしくなりそうなくらい落ち込んでいた

母親からは
「あんたみたいな子は次から次へと病気になるわ!」
「ばちが当たったんだ」
心ない言葉をぶつけられた

「もう死にたいくらい辛いんだから!」と私が言うと

「死にたかったら勝手に死ねばいい!」
「そう簡単には死なれへんわ!」
とヒステリックに返された


母親に話しかけられただけで
脈拍が異常に早くなる
心臓が痛くて呼吸が苦しい
自宅にいても心が休まらなくて
常に緊張感 恐怖心 絶望感の中にいた


病気になった人は悪い人で
病気にならない人がいい人なの?
絶対おかしいよ!

少なくとも白血病を患い手術までした私に
そんな言葉を平気で投げ付けてくる人が
いい人なんて絶対に違う

人を平気で傷つけられる人の方が病気にならず
健康でいられるの?
私は何も悪いことなんてしていないのに
なんで大病を患ったの?
この世は一体どういう仕組みになっているんだろう?


もう何もかも嫌になった
何のために生きているのかわからなくなった
生きることがこんなに辛いなら死んだ方がましだ
自分をギリギリ支えていた何かが
ガラガラと崩れていった


もう終わりだと思った
人生終わりにしたいと
この世で生きていくのは
あまりにしんどすぎて疲れてしまった


どうやったら楽になれるのか
あっちの世界に行けるのか
そんなことを考えていた


浮かんでくるのは
必死に自分を治療し
いつも笑顔で優しく支えてくれた
Dr.や看護師さんのこと

Dr.に会いたいよ
今自分が生きているのは Dr.たちのおかげ
その恩人の人たちを裏切る行為になってしまう
でももう生きる意味がわからないよ……


絶望感の中にいると
突然 携帯電話が鳴った


白血病の主治医のDr.からだった