宇宙の陰陽*白黒の世界



どうして戦争がなくならないのか。

世界は自分の内面の投影なんだと、自分の内側を見つめてみると、確かに誰かや何かを批判したり、嫌ったり、許せないと思ったりして、自分の中の善と悪が戦ってバトルしていました。

好き嫌いが強くて、自分と相容れないもの、自分と全く違う価値観を受け入れられなくて、非難して排除する気持ちがありました。


生きるのが辛くなった時に、よく瞑想してビジョンの中の世界で、地球を飛び出して、宇宙の星に帰って、自分の心と魂をリトリートさせていました。


ある日、瞑想でいつも飛んでいく宇宙の星よりも、もっと彼方まで行ったら、どんな世界があるのか知りたくなって、ぐんぐん宇宙の果てへと意識を飛ばしていきました。


宇宙の星たちの、もっと先へどんどん進んでいくと、真っ暗い闇の世界になっていき、だんだん怖くなっていきました。

けれど、この先に何があるのか知りたくて、さらに進んでいくと、とても眩しい、真っ白な、神聖な光の世界が見えてきました。


光が強すぎて、その先がどんな世界になっているのかは、見えませんでした。

そこは、まだ自分が立ち入ってはいけない、神聖な白い光の世界だと感じて、これ以上進むのが危険に感じて、そこで戻ってきました。


戻る時に見えてきた、こちら側の私たちが住む宇宙は、真っ黒な漆黒の世界で、まるで光と闇のように、さっき見た神聖が世界が白で、こちらの地球を含む宇宙が黒い世界に見えました。

そしてその中に輝く美しい星、地球が見えました。


自分は闇をすごく嫌っていたけれど、今、自分が住んでいる宇宙は、黒い宇宙の側だったんだと感じました。

太極図の白黒の丸いマーク、「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」の世界に思えました。


だから、そこに住んでいる自分も世界も、黒いものがあって当然で、黒いベースの世界にあるからこそ、光を強く認識して、感じ取れるんだと思いました。

昼間は明るくて見えない月や星の明かりが、夜にははっきりとその光が見えるように。


自分の中に闇があること、それを世界に投影していることを、納得して、受け入れられるようになりました。

どんなに絶望して、真っ暗闇の中にいるように思える時でも、そこには必ず光があるんだということを、信じていくことが大事なんだと思いました。


いろんな事件で加害者になる人が、どうしてそうなったのかと見ると、その人も、人や社会、何かの被害者としての意識があったことが、苦痛を経験して、その恨みや逆襲から、加害者となる行為に及んでいったように思います。


昔読んで、すごく心が揺さぶられた本、『シーラという子―虐待されたある少女の物語』
(トリイ・ヘイデン 著)のことを思い出します。



加害者と被害者は、コインの裏表のように、表裏一体で、親子の虐待の連鎖が、オセロの白が黒に裏返っていくように続いていく。


私も親からひどい言動を受けました。

母親は、モラハラ(精神的虐待)、きついコントロールで、自分の思い通りに私が行動しないと、ヒステリーを起こして、「親子の縁を切る」と絶縁状を書いてきたり、父親には、母親のことで意見を言うと、すごい剣幕で「頭がおかしい」と、言ってこられたことがありました。


母親からもらった唯一の手紙が絶縁状で、父親も他人事のように傍観して、どうしてこんなにひどいことができるんだろうと、自分の親の言動が、信じられないことが多々ありました。


すごく苦しくて、許せなくて、何度も気持ちが、暗い闇の方に向いたことがあります。

でも親もそれぞれ自分の親から、受けていた人たちで、現代の家庭の中には、多かれ少なかれある問題なのかなと思います。


誰かを殺してしまいたいと、強く思うまでに至るには、それと同じくらい、自分の心や大切な何かを殺されてきたのだと。

殺人や凶悪な事件など、決して許されることではないけれど、その人がこの世に生まれて赤ちゃんの時から、一人で単独でそうなっていってしまった訳ではなくて、家庭や学校、社会との関わりの中で、何か歯車が狂ってしまって、そうなってしまったのだと思います。


それが、外へ向かうエネルギーになると、虐待や犯罪、殺人など誰かを傷つける方に出て、内に向かっていくエネルギーになると、心の病、病気、自殺になってしまう。


そのどちらも、根底にあるものは同じで、この社会に生きる私たちの深い闇が、映し出されているように思えます。


いくら表に出ている問題だけを取り出して、非難して裁いていっても、その根底にある、心の深い闇、傷ついた心を癒して回復させないままだと、また同じことが起こっていってしまう。


一人一人が自分の心を見つめて、癒して回復させて、真の自分を取り戻していくことが、この社会を癒して、回復して、真の幸せな世界を、創造していけるんじゃないかなと思います。

そうであると信じたいです。


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