プロローグ~白血病闘病記~
2003年の冬、突然訪れた試練。
病名「急性前骨髄球性白血病(APL・M3)」
TVドラマや映画の世界のお話と思っていた大病が、青天の霹靂のように、自分の人生に降りかかってきた。
私が白血病なの?
何かの間違いなのでは?
悪い夢なら醒めてほしい
あまりに大きな試練に、現実を受け入れられなくて、悪夢を見ているかのように感じていた。
それまで経験したことのない過酷な闘病生活。
次々と襲ってくる辛い治療に、心身が耐えきれなくなって、逃げ出したいと思った。
人生には、思いもかけない、大きな試練が時折訪れる。
「神様は乗り越えられない試練は与えない」
そんな言葉が無情に感じることもある。
それまでの人生にも色々な事があった。
父親の不倫
10年を超える別居生活
相手の女性、連れ子の存在
経営会社の倒産、破産
母親のヒステリー。
精神的虐待(モラルハラスメント)
妹の不登校
思春期からの家庭は、機能不全家族に陥っていた。
そんな家庭内のことは誰にも話せず、普通に学校生活や社会生活を送っていた。
人間関係が苦手で、本当の気持ちを出すことが、怖くてできなかった。
ストレスやハードな社会環境に弱く、体を壊すことが多かった。
心を癒してくれるのは、一人でのんびり過ごしたり、動物や植物に触れている時間。
音楽、映画、本の世界。
父親の会社の倒産が、それまでの生活をリセットし、夜逃げ同然で、家も財産も全て失い、ゼロからリスタートすることになった。
そんな大きなショックから、家族みんなで必死に頑張って、心も生活も立ち直りかけた頃、仕事と家庭内の問題で、ストレスフルな毎日。
そんな私には、白血病という病が忍び寄っていた。