愛への帰還 ~A Return to Love~
『愛への帰還 (A Return to Love) 』より
とても素晴らしい本に出会えました。
自分に必要な”エッセンス”が詰まっていて、心に響く言葉の数々に癒され救われました。
作者のマリアン・ウイリアムソンさんが、有名な『A Course in Miracles』(奇跡の学習コース)に基づいた、スピリチュアルな精神治療をわかりやすく教えてくれています。
愛への帰還ー光への道『奇跡の学習コース』
マリアン・ウイリアムソン(著)
大内 博(訳)
”私たちが最も深く恐れているのは、私たちが不十分な存在であるということではない。
私たちが最も深く恐れているのは、私たちが計り知れないほどに力に満ちた存在であるということである。
私たちを最も怯えさせるのは私たちの闇ではなく、光である。
私たちは自問します。「私たちが素晴らしく、ゴージャスで、才能があって、信じがたい存在だなんてことはあり得ない」。
実際には、私たちはどんな存在にでもなれます。
私たちは神の子なのです。
自分を過少に評価して、その役割を演じるのは世のためになりません。
他の人たちがあなたのまわりで圧倒されないように気遣って、自分を小さくすることには、啓蒙的な要素は何もありません。
私たちは誰でも、子供たちがそうであるのと同様に、光り輝くことになっている存在です。
私たちは自分の中にある神の栄光を顕在化するために、この世の中に生まれて来ました。
それは一部の人にだけあるのではなく、すべての人にあります。
私たちが自分自身の光を輝かせる時、他の人たちにも同じことをする許可を与えます。
私たちが自分自身の恐怖感から解放されると、私たちの存在そのものが他の人たちを自動的に解放します”
訳者のあとがきにも説明されていますが、この言葉はネルソン・マンデラ大統領の演説として広まっていったのですが、元々は『A Return to Love』からの引用で、太字の部分は『奇跡の学習コース』からの引用だそうです。
最初彼女は、マンデラ大統領の演説というのを、訂正してもらっていたけれど、もっと深い何かが動いていると感じて訂正することをやめたそうです。
誰がこの言葉を述べたかよりも、素晴らしい真実をできるだけ多くの人に知ってもらいたいと。
「非常に深遠な真実が語られ、それが多くの人々の波長に合った時、それはユニヴァース(宇宙)のものとなる。
英語のuniverseを分析すれば〈「一」に属する言葉〉である。
一つとは、onenessであり、すなわち私たちすべてを指す。
したがって、その言葉は私たち皆の財産である」。
病へのお手紙
この本の中の「肉体」の章の中で、健康と癒しのことが書かれていて、とても興味深かったです。病気は分離が原因であり、癒しは人とつながることによって起こると。
人びとはガンや病を憎むけれど、自分自身についての何かを憎むというのは、病気の人が絶対に必要としていないこと。
癒しは病気と私たちの関係についての認識を転換することによって生まれる。
病からのメッセージは「私を憎んで!」ではなく、「私を愛して!」だと。
病気に関して、どう対応するか二つの選択肢があると書かれていました。
病気を攻撃すれば、ますます病気は大声で怒鳴り始め、癒しは私たちがかかっている病気と対話して、病気が何を伝えたいのか理解しようとすることから生まれると。
暗闇から光へと変貌させるのには、愛が必要であること。
その方法の一つに、自分の病にお手紙を書くことで癒すというものがあって、ガンやエイズの方が自分の病にお手紙を書き、その病からのお手紙も自分で書くというものが紹介されていて、とてもいいなと思ったので、私もやってみました。
このワークは少し前にやったのですが、初めてやった時、書きながら胸がいっぱいになって、号泣してしまいました。
私の心身魂は、自分を愛して欲しかったのだと。
その時にパニック障害や白血病へお手紙を書いてみたので、ちょっと恥ずかしいですが、ここにシェアしてみたいと思います。
~親愛なるパニック障害さんへ~
いつもありがとう。私を癒しの世界へと導いてくれて。
でも本当に君のことが怖いの。
ずーっと怖くてしかたなかった。
でも今日 A Return to Love 愛へと帰還して生きていくと決めました。
パニックも病も恐れやストレスを食べて生きているのなら、愛でいっぱいにしてあげたい。
私は自分の心、身体、魂に、恐れでいっぱいにしてしまってごめんねと謝ります。
今までずっとあなたを恐れで苦しめてしまって、本当にごめんなさい。
これからは、愛と共に生きていきます。
・・・・・・・・・・・・・・
~親愛なる白血病さんへ~
私の魂を救ってくれてありがとう。
白血病になる前、私は自分の心にも身体にも厳しく、誰かや世間体のために、自分の心も身体も犠牲にして、生きてきました。
言いたいことも言えず、本当にやりたいこともやらず、親や世間から見て、良い子であることを優先して生きてきました。
心と身体が悲鳴をあげていたんだね。
一時は本当に命の危険があったけれど、それは、私自身が自分の心を殺していたんだなと。
だから白血病という命にかかわる病で、死にそうにまでなってしまったのだと、今ならわかります。
血液のガンという、全身に関わる病。
あなたのおかげで、私は自分を大切にすることを学び、そして、自分を愛することの大切さに気づくことができました。
再発もせずに、無事に完治できたことに感謝します。
そして、パニック障害も乗り越えて、愛と共に生きていけますよう、見守っていてください。
真っ暗な闇の世界から、光の世界へと導いてくれた、白血病、パニック障害さんに感謝します。
ありがとう。愛を込めて。
ray*
・・・・・・・・・・・・・・
~親愛なるray*さんへ~
私はあなたの味方です。
あなたを愛しています。
あなたに気づいて欲しくて、何度もサインを送ってきました。
それをあなたは聞こうとせず、無視して、自分で自分を苦しめる道を選んでしまっていたのですね。
もう少し早く、私たちの声に耳を傾けていれば、大病にはならなかったと思います。
それくらいあなたは強く、なんでも自分の思い通りにしようとしていたのかもしれません。
病気になったことは、とても辛く苦しかったと思います。
その時でも、いつでも私たちは、あなたを救おうと、全力で声をあげて、メッセージを送っていました。
合わないことを止めるように。
もうそこへは行かなくてもいいのだということを。
そして、それらのメッセージを、あなたが信じてくれたおかげで、今こうして元気になれたのです。
私たちは、あなたの敵ではありません。
あなたが本来のあなたらしく生きられるように、優しく、時に厳しく、サポートしている
あなたのチームです。
どうか私たちを恐れないでください。
あなたがご自分の心と身体を愛せますように。
愛するあなたへ。
白血病&パニック障害より
・・・・・・・・
病気を生み出したのは自分自身で、敵ではないのだと。
病との闘いを止めて、調和へと進むこと。
すべては自分の中の恐れだったのだと。
病を生み出した自分自身と仲良く、握手できたような気がして、とても心が晴れていきました。
病気を悪い、憎むものとして考えるよりも、自分を愛する道へと導いてくれるものとして
真摯に向き合っていく方が、状態も良くなるのかなと感じました。
もし多くの人が、自分の中の闇、病と調和することができたなら、もっと世界は優しく、健やかになっていくんじゃないかな。
是非いろんな人に病へのお手紙を書いてもらって、それを読んでみたいなと思いました。
きっと病気になった原因は、自分自身が一番知っていて、それを癒せる方法も、自分が一番わかっているんじゃないかなと思います。
白血病、パニック障害という病が導いてくれて、たどり着いた世界は、"A Return to Love" だった。
おかえりなさい。
ずっと無視していてごめんなさい。
もう君を一人にはさせないから。
私はあなたを愛しています。
”私たちを最も怯えさせるのは私たちの闇ではなく、光である”
天使の愛に包まれて
自分のすべてを愛し生きていけますように
暗闇の中に光の花束を