強迫性障害のための自然療法【漢方薬】



小さなことが気になって頭から離れなくなったり、
それを打ち消すための行為をやらずにはいられなくなったり、
不安や恐れが強くて、強迫観念や強迫行為などで、毎日の生活のも支障が出てきて辛い、強迫性障害(OCD)の治療のために、病院のお薬を飲んだり、色々な自然療法を試しています。

私は敏感体質なので、お薬の副作用が出やすくて飲めなくなるので、自然療法を試していますが、もし同じような方の参考になればと、シェアしてみたいなと思います。

強迫性障害(OCD)の症状

誰にでも多少は自分なりのこだわりや、儀式的な習慣などがあると思いますが、それが自分も周りの人も日常生活に影響が出てきて、しんどくなってしまうのが、強迫性障害/OCD(Obsessive Compulsive Disorder)という病気です。

昨年の夏に受診した病院で強迫性障害(OCD)と診断されて、今も通っています。

私の症状は、頭に浮かんだことをすぐに実行したくなって、それを我慢すると、不安感が強くなり、パニック発作のような症状が出て、どうしてもやらずにはいられなくなったり、その不安を解消するための自分なりの浄化や祈りの儀式的な行動をしたり、確認行為などがあります。

感情の波が激しくて、イライラしたり、ちょっとしたことで傷ついて悲しくなったり、気になることを何度も確認したくなったり、決まった順番でないと落ち着かなくなったりして、そのために時間とエネルギーを消費して自分もそして周りを巻き込んでしまい、家族も疲れ果ててしまいました。

私は元々HSPADHDのような感じで、神経が過敏で、あちこちに気がいってしまい、落ち着きがなくなってしまうタイプなので、一度こだわり出すと、どんどんエスカレートして疲弊してしまいがちです。

昨年末頃からストレスなどで症状がひどくなってとても辛かったので、病院でSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)のレクサプロ錠を処方してもらいました。

SSRIは強迫性障害やうつ病、不安症などにも使われていて、今とても効果が出ていてポピュラーなお薬です。

この薬で良くなっていく方も多いようですが、私は副作用が強く出て飲めなかったです。

頭痛や吐き気、ダルさなど、副作用が強く出て、飲めなくなりました。

先生が副作用が辛いなら、飲まなくていいと言ってくれて、なしになったのですが、私は何も飲まないのはやっぱり症状がきつくて辛いので、何か飲みたいと思い、漢方薬のことを聞いてみると、漢方薬にもそういった症状に合うものがあるとのことで、SSRIの代わりに漢方薬を処方してもらい、今も続けて飲んでいます。

強迫性障害の漢方薬

最初は抑肝散(ヨクカンサン)という、神経のたかぶりを抑える効果のある漢方を飲みました。

子どもの癇癪や発達障害、大人の神経症状などにもいいそうです。

抑肝散 配合生薬:当帰(トウキ)、 釣藤鈎(チョウトウコウ)、川芎(センキュウ)、蒼朮(ソウジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、柴胡(サイコ)、甘草(カンゾウ)


私はこちらの漢方を飲んでみると、イライラなどは落ち着くけれど、不安感が強くて、強迫確認行為が出てしんどかったので、別の漢方薬に替えてもらいました。

次に飲んだのが、加味逍遥散(カミショウヨウサン)という、女性の不定愁訴などに用いられる漢方で、更年期障害や自律神経失調症、月経異常などの不安、不眠、イライラに効果があるとされています。

加味逍遥散 配合生薬:柴胡(サイコ)、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、茯苓(ブクリョウ)、蒼朮(ソウジュツ)、山梔子(サンシシ)、牡丹皮(ボタンピ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)、薄荷(ハッカ)


私には、この加味逍遥散が合っていたみたいで、これを飲むと不安感やイライラが落ち着いて、以前よりも落ち着いて過ごせるようになりました。

まだ強迫観念や強迫確認行為などはありますが、以前のような何かに急き立てられるような焦燥感とか、予期不安のような症状はだいぶ治まりました。

私は過敏な体質で、薬が効きやすく、合わないものだと副作用も出やすいので、通常の半分の量で飲んでいます。

まだ1ヶ月くらいですが、続けて飲んでいこうと思います。

漢方薬は今まであまり飲んだことがなくて、どうなかな?と思っていましたが、自分に合うものだと、副作用もほとんど感じなくて、穏やかに効いてくれるので、いいなと思いました。

以前に認知行動療法の記事も書いたので、よろしければそちらもご参考にしてみてください。
参考記事:強迫性障害のための認知行動療法


※追記(2019.3.31)
加味逍遥散に加えて、心身が不安定になったり、興奮状態になった時に頓服のような感じで、甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)を処方してもらい飲んでいます。

甘草(カンゾウ)が多く配合されているそうで、私はむくみやすいので副作用に気をつけて、少量にしています。

☆甘麦大棗湯 配合生薬:小麦(ショウバク)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)

心身の興奮を鎮めて、不安定な状態を改善させてくれる働きがあります。
女性や不眠症、子どもの夜泣きやひきつけなどにも処方されるお薬です。
今はこの2つの漢方薬で以前より、落ち着いて過ごせるようになりました。

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※追記(2020.2.23)
今年に入ってから、半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)も飲んでいます。
不安感やパニックに効いてくれるような感じがします。
今は主に加味逍遥散と半夏厚朴湯をメインに飲んでいて、時々、甘麦大棗湯も飲む感じです。

半夏厚朴湯 配合生薬:半夏(ハンゲ)、厚朴(コウボク)、茯苓(ブクリョウ)、蘇葉(ソヨウ)、生姜(ショウキョウ)

神経をしずめて、心と体の状態をよくします。また、咳や吐き気を抑える作用もあります。
心身共に疲れやすく、冷え性で繊細な人に向く処方です。
不安神経症、神経性胃炎、イライラ、抑うつ、不眠、動悸、めまい、喘息や気管支炎にも適応します。

支援やサポート

私が一番最初に病院にかかるきっかけになったのが、保健所の相談窓口です。

こころの健康相談という無料電話相談窓口で話して、近くの保健所に無料相談に行くことになり、精神保健福祉士、医師に症状を話して、強迫性障害のことを教えてもらい、病院を紹介してくれて、受診することになりました。

一人で悩んで苦しかったけれど、外の世界の人、専門機関に助けを求めることで、自分の病気のことがわかり、治療への道が開けました。

今は昨年苦しんでいた頃よりも、だいぶ楽になってきたので、勇気を出して、相談してみて本当に良かったなと思います。

なので、今一人で苦しんでいる方がいれば、そういった相談窓口でも、誰かに相談してみるのもいいんじゃないかなと思います。

また、自立支援医療制度などもあるので、医療費の負担も減らせて、安心して通院できると、症状の方も軽減していくんじゃないかなと思います。


この強迫性障害になるまで、こんなにしんどい病気とは思いませんでした。

自分の意志で強迫行為を止めようと思っても、止めると強い不安感に襲われて、確認行為や儀式をすることで、一時的には不安感や強い焦燥感が治まるので、ついやってしまい、習慣化していってしまうループにはまって抜け出せなくなるのが、本当にきついなと思いました。

治すため、確認行為を止めるための意志や行動ももちろん必要ですが、その根っこにある、不安や恐れ、トラウマなどを癒していくことも、とても重要だと感じました。

他にもハーブティーやフラワーエッセンス、アロマなど色々な自然療法を取り入れて、心身をリラックスさせています。

強迫性障害や心の病で苦しんでいる方が、少しでも楽になって癒されて、毎日を健やかに過ごしていけることを願っています。



天使の愛に包まれて
病が癒され
自分の人生を取り戻せますように

暗闇の中に光の花束を


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